「逃げるが勝ち」
ことわざにもあるように、逃げるほうが利益を多く得られるということは、よくあることです。
であるにもかかわらず、ビジネスだったり自分のお金が関わってしまったりすると忘れてしまうことがあります。
例えば、高速道路。
ちょっと想像してみてください。
あなたは目的地をナビに入力し、ETCを挿入して高速の入り口に入る。
ETCゲートを通過し、料金は前払いで、750円。
あなたは、好きな音楽を聴きながら、いつも通り気持ちよく目的地に向かって走っている。
ところが、電光掲示板に「この先10km45分 事故渋滞」と表示されている。
このままでは、目的地に到着するのが遅くなってしまう。と不安がよぎる。
案の定、数分走行すると、最後尾の車がハザードランプを焚いてとまってしまっている。
ついに渋滞の最後尾に並んで停車してしまった・・・
とりあえず次のICで降りるにしてもあと数十分はかかるだろう・・・
もしこんなことがあったらどうしますか?
優秀なあなたなら、降りた場合は下道でどれくらいの時間がかかるか?
高速の渋滞を抜けた場合にあとどれくらい時間がかかるか?
を予想すると思います。
そして両方を比較しどちらか早い方を選ぶと思う。
どっちにしたって、もう払った高速代は帰ってこきませんからね。
でも、これがビジネスになった途端に判断が鈍る人が多い
- 途中まで計画した新規ビジネスに勝機が少ないにも関わらずせっかく準備したからと、とりあえず続行してしまう。
- 準備するのに、リサーチするのに、教育に、すべてに手間や予算が掛かっているからと、今辞めたら損してしまうと思ってしまう。
- 何か違う!と頭ではわかっているが冷静に考えれないので、引き返せない。
無理に実行すると、傷口を広げてしまうことも多いわけです。
そして、乗りかかったから必ず実行しなきゃいけないわけではありません。
特に、自分の閃きに自信がある経営者には多いんです。
閃きだけで、何度も勝負してたらもうそれはビジネスじゃなくて丁半博打ですよね?
サンクコスト
この高速渋滞の話のように、どうやっても取り戻せないお金のことをサンクコストと言います。
このサンクコストを回収するために、ドツボにハマるような人、会社があるのも事実です。
これはテストのための投資だと割り切って早めに見切ってしまいましょう。
まとめ
僕たち経営者は、この損得の計算は得意なはずです。
だからこそ、最初にコストを払っていると、なるべく回収したくなってしまうんです。
サンクコストをあきらめるのって、勇気がいるのもわかります。
でも、売上-コスト=利益ですから、コスト・損失はなるべく減らしましょう。