商談がまとまりかけたのに、「後日返答します」と言われ、そのまま音沙汰がなかったことはないですか?
とりあえず、こちらは待ってみるという選択をし、結果的に商談を逃してしまう経験をしたことがあるかと思います。
どのタイミングで連絡をすれば良いのか、よくわからないですよね?
そんなときに役立つ「忘却曲線」という考え方を紹介します。
忘却曲線って何?
では、忘却曲線とは何なのでしょうか?
ドイツの心理学者へルマンによって提唱された、時間と記憶の定着率を表したものです。
ヘルマンは被験者に無意味な音を記憶させ、どのくらいで忘れたかを測定する実験をしました。
記憶の定着率
実験によると、記憶の定着率は
- 20分後には、58%
- 1時間後には、44%
- 1日後には、26%
- 1週間後には、23%
- 1ヶ月後には、21%
となるそうです。
この結果によると、24時間後には人は、74%を忘れてしまっているという数値が出ていますね!
1日のうちに7割以上もの記憶がなくなるというのは驚きですね!
これは音での実験なんですが、この忘却曲線は、マーケティングにも活用できそうですよね。
マーケティングの活用方法
たとえば、自社セミナーを開催したとします。
そこで商談が執り行われ、「最終的な決定は1週間後に返事する」という回答が得られたとしましょう。
しかし、1週間、何もしないわけにはいきません。
まず、お礼のメールを送る
クライアントにすぐ、お礼メールをしてください。
内容は、セミナーに来てくださったことと商談させてくださったことを、です。
相手が忘れるのを防ぐだけでなく、こちらの誠意を伝えられます。
商品やサービスの資料を翌日送る
24時間経過して、商談から離れてしまう前に、商品やサービスの資料を送りましょう。
クライアントと接する回数を増やすことも効果的です。
その後、様子をうかがいながら、複数回連絡をする
クライアントが検討する際に、不明確なところがないか、確認の意味で連絡をとってください。
ただ、しつこいと思われないように注意が必要ですね(笑)
こちらから連絡をすることで、相手もわからない点などを聞きやすくなります。
ここまでやってから、1週間後に検討結果を聞いてみてください。
何もせずにいた場合と比較して、成約率は格段に上がっているはずです。
まとめ
いかがでしたか?
忘却曲線について理解が深まったでしょうか?
商談が無駄にならないように、頻繁に連絡を取る大切だということがわかって頂けたかと思います。
特に大事なのは、その日のうちに送るお礼メールです。
当日のうちに大半の記憶がなくなるということを、意識することはとても大切ですよ。
成約率を上げるためにも、辛抱強く連絡をしていってください。