デルから学ぶ「ゼロベース」

 
ゼロベースとは?
少し前、お邪魔した会社にて
「本多さん、パソコン詳しいよね?ちょっと調子悪いパソコンがあるんだけど見てくれない?」
と、言われ事務員さんのパソコンを触ることになりました。

そのパソコンはデルのPCで、どうもここ最近エクセルやらインターネットブラウザなどソフトを立ち上げるのが遅いということでした。

社長さんは「デルだからダメなのかな?」なんて、言っていましたが結局キャッシュファイルというゴミのようなものが貯まってしまい遅くなっただけのようでした。

キャッシュファイルを削除して、不要なレジストリを削除してあげると、ソフトの起動も早くなりました。
めでたしめでたし。

社長さんは、ずっとデルがダメなブランドのように思っていたようで、安心していました。

さて、このデルという会社は、スマホやタブレットに時代が流れていますし、ライバルも多いので今後はどうなるかはわかりません。
でも、少なくともデルが有名になった当時、経営戦略という意味で素晴らしい会社でした。

デルのゼロベース思考

パソコンはCPU、HDD、メモリ、GPU、マザーボードなどいろんなパーツから出来上がっています。
そのパーツは性能も価格もピンキリです。
例えば、CPUはインテルだけでも10種類以上ありますし、HDDの容量だって小さいのから大きいのがありますし現在だとSSDというものもありパーツ1つでもたくさん種類があります。

ですから、すべての組み合わせパターンをラインナップにするのは、とてもじゃありませんが不可能です。
またパソコンは日進月歩で、大量に在庫を抱えていると型落ちのような状態になってしまうことがあります。

そこでデル社の経営者であるマイケルデルが「在庫がネックなら、在庫ゼロにするよろし!」っと考えたのが、当時パソコンメーカーの常識であった在庫を持つことを辞め、発注があってから作るカスタムメイドなパソコンでした。

また発注は店頭ではなく、インターネットやFAXなどの直販スタイルにしました。
それにより、コストをかなり抑えることができ、格安オーダーメイドパソコンというポジションニングの確立に成功しました。

当時ライバル社は皆、大量に在庫を抱えたり、店頭販売のパソコンメーカーばかりでコストがかなりかかっていたので、1人勝ちしたのは言うまでもありません。

まとめ

この一旦、白紙の状態にして考えることをゼロベース思考と言います。

どの分野にも業界の常識があると思います。
でも、その常識を敢えて取っ払うことで、デルのようにライバル社から頭一つ、二つ抜き出た会社になれるかもしれません。

あなたの業種、業界で常識になっていることって何でしょうか?

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