DMP(データ・マネジメント・プラットホーム)という言葉を聞いたことがありますか?
DMPは、ネット上に存在するユーザーデータを総合的に管理するプラットホームのことです。
最近、マーケティングの分野では、ユーザー一人一人に合った広告を発信する「パーソナライズド」が発展しています。
DMPはそのひとつです。
ここでは、そんなDMPについて、基本的なことを紹介します。
これを身につければ、さまざまなマーケティングを有利に進めることができるはずです。
DMPって何?
まず、DMPについて詳しく説明していきます。
DMPは上記にも示したとおり、ユーザーごとに広告配信やマーケティングを行うことができるプラットホームのことです。
DMPは「オープンDMP」と「プライベートDMP」の2つに分類することができます。
オープンDMP
さまざまなメディア媒体が所持している広告配信環境のことです。
多くのユーザーデータを蓄積しています。
自社のみではなく、各メディアで取得したオーディエンスデータを活用できるというわけです。
プライベートDMP
先ほどの各メディア媒体のオーディエンスデータと自社のユーザーデータを組み合わせてできるDMPのことです。
自社しか持ち得ないデータを用いることで、最適な広告を配信できるようになります。
DMP関連のキーワード
DMPを利用する上で、必ず押さえておきたいキーワードがあります。
「SSP」「DSP」「RTB」「オーディエンスデータ」の4つです。
これらとDMPは密接に関わっているため、最低限知っておいてください。
SSP(サプライ・サイド・プラットホーム)
各メディア媒体が持っている広告枠を使えるようにするための環境のことです。
DSP(デマンド・サイド・プラットホーム)
広告主がメディア媒体へ広告を配信するための環境のことです。
RTB(リアル・タイム・ビッティング)
上記のSSP・DSPの間で、表示する広告を瞬時に決定するための機能のことです。
これにより、訪問ユーザーのデータに適切な広告を配信することができるようになります。
オーディエンスデータ
ユーザーが自社サイトに訪れると、クッキー情報を取得することができますね。
それをもとに、ユーザーの傾向を求めたデータのことです。
DMP、SSP、DSPがどのように影響し合っているか
では、DMP、SSP、DSPの3つの関係性を見ていきましょう。
web上のメディア媒体にユーザーが訪問すると、メディア媒体はSSPに対して、ユーザーに示す広告をリクエストします。
すると、SSPから提携している複数のDSPに向けて、広告リクエストが送られます。
各DSPはSSPのデータを元に、適した広告を選び出し、SSPに返します。
返信をもらったSSPは、その中から高額の広告を入札して、メディア媒体にに表示させます。
この流れが一瞬で行われるのです。RTBは適した広告を選び出すときに動いています。
DMPはオーディエンスデータを持っており、ユーザー情報の精度を高める働きを持っています。
まとめ
いかがでしたか?
DMPの基本と、その周辺キーワードにおいて、理解が深まりましたか?
今までは、オープンDMPを用いる企業が多かったですが、これからは、オーディエンスデータとと自社のユーザーデータを組み合わせてできるプライベートDMPを使う企業が増えていくそうです。
ぜひ、マーケティングに活用してみてください。