ある会社にお邪魔した時のこと・・・
若手社員の人と僕は打ち合わせをしていた。
そこに外出していた彼の上司がかえってきたので、3人で打ち合わせすることになった。
そして若手の彼が、僕と話した内容を後からきた上司に報告していた。
でも、なかなか伝わっていないようだ。
上司は最初は笑顔で聴いていたのだが、あまりにも何が言いたいのか分からなかったため怒ってこう言った。
「論理的に話せ!」
「すみません・・・」
この会社だけでなく、上司が部下に対し『論理的に話すよう言ってる』という風景を何度か観たことがある。
そして、僕も若いときはよく言われていた・・・
何か社長に報告しにいくと、よく「本多君、もうちょっと論理的に話せんか?」と注意を受けたものだった。
この論理的に話すというのは、とても難しいこと。
なぜなら、多くの人が論理的の意味がぼんやりしていて、わかっていないから。
どれだけ論理的にしようとしても根本の意味がわかっていないから一向に治らない。
そして、ヒドイ時は上司すら意味がわかっていないのに、会話の意味がわからないと「論理的に!!」っていうケースも少なくない。
これではいっこうに、論理的な会話なんて無理ということ。
そこで、今回は論理的に話す方法として『帰納法』『演繹法』について説明したいと思います。
帰納法
帰納法とは、ある事実・前提から結論を出すという論理展開の方法です。
事実
ドクターグリップのシャープペンをA子ちゃんが使っている。
ドクターグリップのボールペンをB男君も持っていた。
ドクターグリップのシャープペンを塾のC君も持っていた。
結論
今、Drグリップが流行っている。
まあ、こんな感じである複数の事実から結果を出す方法を帰納法というわけです。
ちなみにこの帰納法の論理方法は、フランシスコ・ベーコンによって提唱されました。
演繹法
エンエキホウと読みます。
一般的・普遍的な前提から、結論を得る論理方法です。
この演繹法は、数学者デカルトによって提唱された論理展開の方法です。
よく用いられる例がこれです。
演繹法例1-三段論法
全ての人間は、いつか死ぬ。
ソクラテスは人間だ。
だから、ソクラテスはいつか死ぬ。
演繹法例2
雷が鳴っている。
雨が降るかもしれない。
だから傘を持っていった方が良い。
このような感じで結論まで展開していくのがこの演繹法です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
論理的に話すとは、この帰納法、演繹法を使って話すということになります。
ちょっと難しいですよね(笑)
慣れが必要だと思います。
でも論理的に話そうとする癖をつけることが重要ですね。