MECEとは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、「それぞれ重複せず、全体に徹底している」という意味です。
商談など、ビジネスのあらゆる場面では、論理的な思考(ロジカルシンキング)をすることが求められています。
そんなときにMECEの考え方が役に立つのです。
今回は、MECEの具体例と注意点を紹介します。
物事を整理する時、何をすれば良いのかが明確になりますよ。
売り上げアップの例
ネットショップなどで、商品の売り上げを伸ばしたいと思ったときに、何を見直すべきなのか悩みますよね。
商品やサービスの質、商品単価、ターゲティング、などなど。挙げていけばキリがありません。
ですが、このように、思いつくままに要素を並べるだけでは、漏れが起きてしまうのです。
これまでに挙げた項目が十分なのか、それとも漏れがあるのか。
もしくは重複してはいないか。これらを見極めるのがMECEです。
例えば、「顧客数」と「利用頻度」が売り上げをアップする上で重要だと考えたとします。
ですが、これだけでは足りないですよね……
「利用金額」を伸ばすことも大事だと言えます。
このように、分類の仕方に漏れがあると、「利用金額」を伸ばす施策を考えないまま進めてしまいますよね。
MECEとは、単なるフレームワークのことではなく、このような「考え方」のことなのです。
MECEの注意点
MECEはあくまで考え方のことであり、これを知ったからと言って、ビジネスが成功するというわけではありません。
売り上げアップを目的とする場合、全ての要素を並べるのではなく、メインとなる要素を考えて洗い出すことが大切です。
思い込みをなくすことも重要です。
例えば、性別を分類するとき、普通は男女で分けますよね。
ですが……厳密には、不十分なんです。
心と体の性別の不一致もありますし、両性具有という場合だってあります(笑)
どの項目まで含めるのかというのは、アンケート内容やターゲット次第になりますしね。
MECEにこだわることも大事ですが、目的が空回りしないように注意してください。
MECEの考え方を上手く活用できないうちは、漏れがあるかどうかを見極めるのが難しいかと思います。
既存のフレームワークを用いると上手くいく場合がありますよ。
今まで学んだフレームワークなども活用して、MECEに役立ててくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
MECEの漏れをなくすという考え方の理解が深まったでしょうか?
これは、細かい一つ一つのものに目を向けるのではなく、全体像を把握するための考え方です。
マーケティングでもビジネスでも、全体を俯瞰することは大切ですね。
ぜひともMECEを利用してみてください。