マーケティング3.0とはフィリップ・コトラーが提唱した概念です。
価値主導のマーケティングとも言われています。
コトラーによれば、ある価値観を企業が示し、それに賛同した人たちが商品やサービスを購入する時代になっているのだそうです。
『単にニーズを満たすものではない』、というのが重要ですね。
今回は、マーケティング3.0について、これまでのマーケティングとその歴史を見ていきましょう。
マーケティング1.0とマーケティング2.0の違い
マーケティング3.0というからには、1.0や2.0があります(笑)
マーケティング1.0は製品志向と呼ばれ、製品中心のマーケティングの時代でした。
20世紀前半までは、商品やサービスがまだニーズを満たしていなかったので、製品を作れば作っただけ売れていきました。
マーケティング2.0は消費者志向の時代です。
20世紀後半になってから始まりました。
それまで、作っただけで売れていた製品が売れなくなったのです。
消費者のニーズが満たされてきたためでした。
作るだけではなく、消費者を満足させるような商品・サービスが求められるようになりました。
他社商品との差別化が優先されるようになったのです。
時代は進んで、21世紀ともなると、商品の差別化だけでは、消費者を満足させることができなくなりました。
そうして、マーケティング3.0が始まったと言われています。
マーケティング3.0が始まった理由
マーケティングが始まったわけをもう少し細かく説明します。
1つにSNSの浸透があります。
それによって、商品やサービス、それからそれらを提供する企業の情報などがネット上に流れるようになりました。
こういった情報が商品購入の際に影響を及ぼすようになったたのです。
そして2つ目は、課題・問題
生活が豊かになるにつれて、人々の関心は社会的課題に向かっていきました。
地球温暖化や貧困問題などの問題と向き合って、自分は何かできないだろうかと考えるようになりました。
エコカーや、再生〇〇などもこの社会問題や課題から、ブームになりましたよね?
3つ目は、差別化の飽和
最後に差別化が難しくなっているというのが挙げられます。
商品やサービスが溢れ帰っているためです。
そのため、独自の商品のイメージやストーリーでの差別が必要になってきてるわけですね。
まとめ
いかがでしたか?
マーケティング3.0の歴史がわかって頂けたでしょうか?
今度は、次の時代のマーケティング4.0がやってくると予想されています。
そのマーケティングでは、個々の社員の考えをベースに会社が動き、商品やサービスが生まれます。
自己実現を目指すマーケティングとも言われています。
消費者に何が望まれているのか、自分は何をしたいのか、よく考えて商品・サービスを作っていってくださいね。