一年ほど前
海外のセレブで流行ったアイスバケツリレー。
日本でも芸能人や大企業の経営者など、有名な人達が参加して話題になりましたね。
アイスバケツリレーとは
氷水の入ったバケツを被るか?
という2つの選択肢からどちらかを選び実行します。
そして、その後次の3人を指名してまた選択肢を繰り返す。
というボランティア活動です。
この行為はある団体が、病気の知名度を上げることと、募金を集めるために始めた企画だったわけです。
だからあたり前ですが、もちろん悪い行為では無いんです。
むしろ人のためにした良い行為です。
だけど、批判も多かったんです。
なぜだと思いますか?
それは、・・・
1.偽善を感じてしまう
本当に募金がしたいような良い人は、わざわざ人に指名されなくても自ら行動しています。
例えば、ハリウッドの俳優さんなどは、個々に専門分野のような感じで「難民」「病気」「食料」「水」など自分が助けてあげたい分野をもっているくらいです。
わざわざテレビが追っかけ誰がやった。
誰それは断ったなどと騒ぎ立てる必要なんてないのです。
2.同調圧力
本来は、募金するか?
氷水の入ったバケツを被るか?
という選択肢があったにもかかわらず、バケツを被り募金もするというセットが当たり前になってしまいました。
これは一種の同調圧力だと考えられます。
- 皆がやってる
- 皆が持ってる
- 皆がそう言ってる
「だから、募金とバケツな!!」
ってことです。
子供のころ、親に「皆がもってるとから自分も欲しい」と温度計やら定規が内蔵された両開きの筆箱をねだった覚えがあります。
その時は、母親に「皆って誰のこと?」と聞かれ2人しか答えられず結局何も買ってもらえませんでしが(笑)
実際に複数の人がテレビや雑誌で取り上げられているところを皆が見ていますよね。
こんな仕組みでは、空気が読める大人なら断ることができません。
少なくても僕なら断る勇気はありません。
こんな空気を読まないことを生きがいとする僕でも断れないわけです(笑)
こうなるとこれは、この仕組みはネズミ講や不幸の手紙と同じ原理。
したくなくてもやらなきゃいけないし、お金を払わなければならなくなる・・・
3.テレビがうさん臭い
ここ数年、一般人にステルスマーケティングという手法が流出してしまったテレビ業界。
ニュース番組や報道番組ですら、自分の局に都合が悪いことは流さない。
テレビというのは、スポンサーがいて成り立つビジネス。
テレビ制作サイド側からみて、スポンサーが一番お金を使うお客さんである。
だから視聴者より企業の方が大事なのもわかるが、やはりあまり露骨なのは僕ら視聴者は気持ちよくないのも事実。
「お金になることならどんな形でも露出する。」
そんなテレビが一斉に放送するからうさん臭さが増すということですね。
まとめ
もちろん、募金活動はとても良い行為だと思っています。
僕がハリウッドスターなみに資金があれば、頑張ってみたいとも思います。
でもこのアイスバケツリレーは、ある病気の知名度を上げるためのパフォーマンスなわけです。
でも、なんていう病気の知名度を上げるためにやった活動だったか覚えていますか?