半年くらい前こと……
とある商店街にあるお店の経営者さんから、スカイプで相談を受けました。
内容としては
「近くにショッピングセンタができてしまいました。」
「数年前から商店街は、シャッター商店街でお客が来ません。」
「今は、インターネットの時代だけどウチでは人手が足りません。このままだと、ウチは潰れてしまいます。」
「アベノミクスはウチには関係ないし、実際のところ景気はどうなんでしょう?私の周りでは皆最悪って言ってますけど……」
など、お店の業績が悪くなっているのをショッピングセンターが出来たから、商店街が集客できていないから、インターネットについていけないから、景気が悪いからだと……
たしかに影響はあるでしょう……
でも、厳しいことを言うようですが、ずっと指をくわえて、自社のビジネスの邪魔になるものを見つけ「あれが無かったら・・・」と考えているだけでは、何もよくならないのは明確ですよね。
全てを外的要因にしてはいけない
もちろん外的環境によって、ビジネスの結果は簡単に変化します。
でも「自分は正しい。なのにうまく行かないのはきっと○○のせいだ・・・」
これでは、きちんとした思考回路になっていないため、ちゃんとしたアイデアがでませんよね。
とくに長い間、平和に過ごしてきたお店。
これまで20年以上もこのスタイルで営業してきたから、周りの変化さえなければ……って思ってるのかもしれません。
しかしここ20年で、人の行動や買う物、買う場所はかなり変化してきましたよね。
20年前にスマホはありませんでしたし、PCやインターネットですらこんなに普及していませんでした。
また、ショッピングセンターも、こんなにたくさんありませんでしたよね?
デフレの象徴的な100円ショップも今ほどは、クオリティが高くない時代でした。
今は、あのマクドナルドすら、信用を失い超絶赤字になる時代です。
経済やお客さんの流れが変わったってあたりまえのことです。
でも時代の流れのせいにしていても、景気のせいにしてみても解決さくは見つかりません。
外的要因にしすぎると、変化に気づくことができません
お客さんが求めるものは?
『もしあなたがカフェを経営していたとします。
近くにスターバックスが出来たらどうしますか?』
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僕は、あまり気にしなくても良いと思います。
実は近くに来なくても、喫茶店やカフェ、パティスリー的なお店はもともと競合が多いのです。
そして、飲食店というのは、常に相対性で出来上がっています。
- あそこより居心地が良いし、コーヒーがうまい。
- 前に言ったお店の方が、コーヒーは3倍うまかった。
- この値段でこの量!!(自分が言ったお店では一番)
このように相対的に、どこかのお店と比べているのです。
もちろん求めているものは、人それぞれ違いますが……
タバコが吸えることを重視した喫茶店選びの人もいれば、デザートを重視している人もいる。
コーヒー豆を選べるというポイントを気に入っている人もいるだろうし、店員に可愛い女の子が多いから良いカフェだという人もいる。
他店との違いを知ってもらう
要するに差別化には、特色が大事ってこと。
マーケティングでいうところのUSP。
USPとは、ユニークセリングプロポジション。
簡単に言うと他との違いを明確化するってことです。
特色を明確化し、それをお客さんに理解してもらう。
ここ名古屋で例えるとコメダ派とスターバックス派だったり、手羽先屋さんでも風来坊と世界の山ちゃん派に別れています。
味噌煮込みは、山本屋派とまこと屋派に分かれたり、どこを気に入るかは人それぞれということです。
あなたの会社のUSPを意識してみると、ビジネスのブレイクスルーがあるかもしれませんね♪