戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」。
とは、孫子の言葉。
意味としては、「百回戦って百回勝利しても、それは最善とは違う。戦わないで敵を屈服させるのがベストである」。ということ。
なぜなら、たとえ百戦錬磨であっても、戦いとは体力を消耗し自分達もダメージを受ける。
ダメージというのは、体力を削ってしまい今後にも影響していまうってことにもなります。
これは、ビジネス戦略においても同じことですよね?
ライバルの会社より、優れた商品をつくり他社より安い金額で販売する。
そしてサービスも他社には絶対負けない。
なんて、それが出来れば完璧かもしれませんが、それはまさに絵に描いた餅ですよね。
ライバルの会社だって、自社の成長を第一に考えて行動しているに違いありません。
そして競合に大手がいる場合、あらゆる面で我々中小企業は不利になることを覚えておかなければなりませんよね。
戦わずして勝つというと難しく聞こえるかも知れませんが、そんなに難しく考えないでください(笑)
今回は簡単にご説明したいと思います。
1.M&A
敷居は高いかもしれないが、同業他社を傘下に入れてしまうというのは、かなり強い意味で戦わずして勝つこと。
メガバンクなど競争に継ぐ競争で、かなりの死闘だったが、吸収合併を繰り返すようになってからは、倒産という文字を見なくなりましたよね。
買収した会社から顧客やセールス戦略など、さまざまな強さを吸収できる資金がある会社は考えてみても良いかもしれませんね。
2.ジョイントベンチャー(業務提携)
競合他社を、敵にぜず仲間とする戦略。
少し前に流行ったコラボレーションなどもこのジョイントベンチャーにあります。
これは、資金や会社の規模関係なくおススメできる方法。
お互いの商品。サービスを紹介しあってWINWINの関係を保つのが理想。
注意点としては、提携解消になる場合の条件などを予め決めて置くこと。
でないと、将来的に色々面倒なことになる可能性があります。
3.ブルーオーシャン戦略
ブルーオーシャン戦略とは、競合がいないポジションを探し独壇場でビジネスをする戦略のこと。
アイデアを使いライバルがやっていないことをやる。
例えば、高画質高性能のゲーム機がブームになったときがありましたよね。
そのとき、ソニーはプレイステーションをだし、任天堂は家族で遊べる体験型ゲーム機として任天堂Wiiを発売しました。
まさにこれは、ブルーオーシャン戦略で任天堂はSONYと真っ向勝負をしなかったわけ。
これにより、任天堂はゲーム業界の歴史を変えることに成功ました。
まとめ
優秀な経営者なら、競合相手と真っ向勝負を挑んだとしても、生き残れる術や勝てるアイデアをお持ちかもしれません。
でも、孫子の兵法にあるように、戦わず勝つ方が良いということを忘れないでほしい。