ポリティカル・コレクトネスって言葉を知っていますか?
この言葉は、偏見や差別を持たない用語や言葉を意味します。
これはアメリカのような多人種、多文化社会から生まれた言葉です。
この前、大統領候補のトランプ氏が「俺がアメリカの大統領になったらデパートでもメリークリスマスってキャンペーンを出来るようにするぞ!!」って言っていました。
これが行き過ぎたポリティカル・コレクトネスに対する批判の言葉なんです。
意味わかりませんよね(笑)
ちょっと説明させてください。
何故、デパートはクリスマスを祝えないのか?
海外では日本のように他宗教のお祝いをする文化が無いんです。
我々日本人は神道や仏教だからなのか、クリスマスとかハロウィンとかなんでもOKで柔軟な対応ができるんですが、アメリカではそうではありません。
元々、クリスマスはキリスト教のものですよね?
するとユダヤ教やら、イスラム教やらキリスト教とは違う宗教としては関係ないし、強制的にお祝いに参加すること自体が宗教に反してしまう可能性もあるわけです。
そこで、アメリカの現在のデパートはお客さんが多宗教であるということから、クリスマスを大々的にキャンペーンできないわけなんですね。
そこでトランプ氏は俺を大統領にしたら、そんな細かいことを気にしなくていいようにするぞ!
って言ってるわけなんですね。
もちろん、このクリスマスの件は、アメリカでも賛否両論あったりします。
スターバックスが去年コーヒー紙カップをクリスマス仕様にしなかったことからアメリカでは不買運動もおこっていたんですね。
クリスマスを祝うとキリスト教徒以外から不買運動やデモが起こされる・・・
祝わないとキリスト教から不買運動やデモが起こされる・・・
まさにこれが行き過ぎたポリティカル・コレクトネスなんですよね。
日本もそれが始まるかも
日本ではポリティカル・コレクトネスって言葉をまだそんな聞く機会はないと思います。
でも実際に日本でもこの現象が起こっているわけです。
例えば、看護師さんって今は呼んでいますが、数年前は看護婦でしたよね?
また、スチュワーデスさんって昔は呼んでいましたが、キャビンアテンダントという呼び名に変わりました。
これも男女差別という観点からこのように変化したわけです。
ですからもちろんアメリカのように行き過ぎた状態ではありません。
ですが、もしかしたらいずれ日本もアメリカのように他国の人、他宗教、多文化を受け入れるなら苦労するかも知れませんね・・・