ここ最近、Webマーケティングと同じような意味合いを持つ言葉。
『デジタルマーケティング』という単語が利用され始めていますよね。
両者の持つ意味合いには、どんな違いがあるのでしょうか?
今回はWebマーケティングとデジタルマーケティングの説明をシェアしたいと思います。
Webサイトを改善するWebマーケティング
インターネットの発展と共に「Webマーケティング」という単語は急速に普及しました。
サイバーエージェントやライブドアを筆頭に「Webマーケティング」を扱うベンチャー企業が多く登場しました。
「Webマーケティング」は、訪問者が心地よく回遊してくれる為のWebサイト構造設計や、良質なコンテンツを検討・作成といったWebサイト自体への施策が大半でした。
また、訪問者はGoogleやYahoo!といった検索エンジンからの流入に頼る為、GoogleやYahoo!の検索結果に上位表示させる為のSEO対策というものも非常に流行りました。
とにかくアクセスを増やし、その結果としてWebサイト上で目的としているコンバージョン(申し込みや会員登録)を増やすというものですね。
上記のように、自社で保有しているコーポレートサイトやコンテンツサイトという単一のWebサイト上で収束するようなマーケティングは「Webマーケティング」と定義されます。
インターネット業界で「Webマーケティング」という単語を利用する場合は、上記のような意味合いを含んでいるものという共通認識があるわけです。
過去の遺産になりつつあるWebマーケティング
インターネットの成長は想像を超える水準で発展し、同時に技術的な革新も進み続けていますよね。
そのため、単一のWebサイトで収束するレベルでの「Webマーケティング」のみでは、競合他社が増え続けているインターネット業界では、すぐに太刀打ちが出来なくなってしまいます。
「Webマーケティング」を構成するSEO対策のみを専業とする業者も一時期は乱立していました。
でも、現状は専業大手のみを残すのみ。
その他大多数の企業は、「とりあえずSEO対策もサービスとして取り扱うか~」といった程度になってしまいました。
インターネットマーケティングを扱う企業のWebサイトを拝見すると、申し訳なさそうにSEO対策を取り扱っていることを容易に見てとることができますよね(笑)
新しい概念の登場
そこで登場したのが、「Webマーケティング」を超える定義を持つ「デジタルマーケティング」という概念です。
Webサイトをはじめとして、Eメールやスマートフォンアプリ等、デジタルから得られる情報を全て一元管理し、顧客情報をデータベースとして保有。
他チャネルで得られた情報を、異なるチャネルにて利用することにより、企業本来の目的を達成することを「デジタルマーケティング」と呼ばれるようになりました。
つまり、「デジタルマーケティング」は「Webマーケティング」を包括するものです。
あくまで「Webマーケティング」施策は、「デジタルマーケティング」施策を向上させる為の一要素ということですね。
近年は、MBAで学ぶようなマーケティング手法を採用する大企業においても、積極的に「デジタルマーケティング」への取り込みを初めています。
「デジタルマーケティング」をこなせるマーケターの数が圧倒的に不足しており、結果として最先端の分析ツールや手法を売り込む供給側と、とにかく「デジタルマーケティング」を導入したいが、「何をしたら良いか分からないし、話を聞いても理解できない」需要側の情報の非対称性が発生しているのが現状です。
まとめ
あらゆる情報がシームレスに連結される今後は、「デジタルマーケティング」という手法が一般的になっていくことが考えられるわけです。
インターネットを利用したマーケティングをお考えの場合、まずは概念だけでも覚えておいてくださいね。