僕たちは普段、意識せずに広告と触れ合っていますよね。
電車の中では、インパクトのある中吊り広告を意識せず読んでいます。
テレビをつければ、CMが流れています。
スマートフォンでニュースを閲覧する場合でも、画面には所狭しと広告が並んでいますよね。
そうやって考えると、広告ってかなり変化して来ていますよね?
純広告から表示・クリック・成果型広告へ
駅の構内や電車の中で見かける広告は、純広告と呼ばれます。
広告を設置したい企業は、広告の置き場所(枠)に対して1カ月で〇〇万、半年で〇〇万という形で費用を払うことになります。
枠に対する固定費で、成果に対する費用ではありません。
純広告に関して、実際に広告を設置したことによる成果を詳細に分析することは困難を極めます。
何故ならば、広告を見たことと成果を上げたことを紐付けることは不可能であり、あらゆる情報が肌感覚をベースとしるからです。
その為、広告営業マンは、口八丁によってしか広告枠を販売することが出来ず、第三者も納得するデータをベースに、根拠を示すことが出来ませんでした。
しかし、インターネットの普及により、徐々に数値として捉えることの出来る範囲が広がりました。
表示回数・クリック回数・成果数に応じて費用が発生するといった形式の広告が普及してきたわけです。
サイバーエージェントは、クリック回数に応じた広告システムをもってマザーズに上場しましたし、アドウェイズはメール広告により同様の道を歩みました。
進化を続ける広告配信方法
単にクリック型広告と表現するにしても、クリック型広告自体の進化も非常に目まぐるしいものがあります。
一昔前は、クリック1件に関して10円といった固定費用でしかありませんでした。
しかし現在は、Yahoo!やGoogleをはじめ、リアルタイムで広告を表示する際に検索されるキーワードを各企業による入札を通じて値付けされます。
また、広告表示位置に関しても、広告文や広告クリック後遷移先ページの品質に応じてスコアリングされます。
品質の良い広告は入札で上位に立つことが出来ます。
でも、一方で品質の悪い広告は、強気の入札をしても勝つことが出来ず、結果としてYahoo!やGoogle等の媒体に掲載されることはありません。
結果として、悪質な広告を排除し、広告市場を健全化させる仕組みが働いているわけです。
まとめ
広告市場の開放や健全化に伴い、広告を出稿する際に仲介業者を挟まなくても良いようになりました。
「仲介業者を省く」というのは、インターネットが世間に対して与えている大きなメリットの一つであると考えています。
その為、個人商店を営んでいるオーナーであっても知識さえあればGoogleに広告を出稿することが出来ます。
結果として、現在に至るまで広告市場は一度も衰退することなく、拡大の一途を辿ってきたわけですね。