ランチェスターの法則とは、競合相手との競争の中で勝ち抜くための戦略のことです。
世界中で利用されている戦略で、実際に多くの企業がその競争に用いてきました。
今回は、そんなランチェスターの法則の基本的なことを紹介します。
ランチェスターは、多くの道を僕たちに教えてくれます。
ぜひ、活用して売り上げを伸ばすのに役立たせてください。
ランチェスターの法則って何?
ランチェスターの法則とは、第一次世界大戦の際に、イギリスのランチェスターが作った連立微分方程式が元になった方程式のことです。
主に、軍事作戦のモデルに使われますが、マーケティングの戦略にも十分利用できます。
戦いにおいては、戦力がものを言いますよね。
当たり前のようですが、この戦力について数学的に最初に論じたのが、ランチェスターだと言われています。
第一・第二の法則とは?
ランチェスターの法則を知る上で、重要になる2つの法則があります。
第一の法則と第二の法則と言います。
それぞれ見ていきましょう。
第一の法則
この法則は一騎打ちの法則とも言われ、兵士同士の1対1の戦いを前提としています。
例えば、同じ武器を持った兵士が10人いる側と20人いる側では、20人側のほうが10人残るため戦力が高いと言えます。
同じように、槍を持った兵士10人と銃を持った兵士10人では、銃の方が武器効率が高いため、槍側が全滅します。
計算式で表すと、
となります。
つまり、勝つためには、武器効率を上げるか、兵力を増やすになるんです。
第一法則は一般的に中小企業に合った戦略だと言えます。
数で負けてしまうのであれば、他のこと(個々の戦闘力を上げること)で競合相手の戦力を減らして行かねばなりません。
第二の法則
この法則は、第一の法則を複数の戦闘に活用したものです。
兵士がランダムに戦うため、より近代的な戦いだと言えるでしょう。
例えば、銃を持った5人の軍と10人の軍がいたとします。
5人が撃った弾は50%の確率で、相手に当たります。
10人が撃った弾は5人に当たるので、確率は200%です。
計算式で表すと、
となります。
兵力は2倍だったのにも関わらず、戦闘力は4倍になったことがわかるかと思います。
つまり、兵士が少なくなればなるほど、戦闘力は低下するので、第一法則よりも兵力の差が大きく影響します。
第二法則は、大手がとるべき戦略だと言われています。
大企業のように兵力が優勢な場合は、中小企業が行って成功させた戦術を用いて、とにかく人材確保を行う手が基本となります。
まとめ
いかがでしたか?
ランチェスターの法則について、理解が深まったでしょうか?
この法則が教えてくれていることは、資金や営業力によって、市場のシェアを得る方法が異なるということです。
マーケティングに活用してみましょう!