財布の競合

from:本多康裕

財布の競合とは?
7年前のある日
仕事の打ち上げがあった。

オシャレ居酒屋には全員で20人弱、僕の隣に一人の男がいる。
彼は、男の癖に髪が長く、髪の毛の量も多いのでとても重い感じがした。

彼は人の意見をなんでも否定して話していた。
なんでも否定すれば、知ったかぶれるからだろう。

彼は、長くむさ苦しい髪をかきあげながらラーメンをすする。
ちょっとオシャレな居酒屋ではあったが、そんなラーメン屋でもないところのラーメンにこう言った。
「ちょっと今日は、いつもに比べるとスープがショッパイ感じだし」
「ハリがねで頼んだのになんか柔らかい感じがするし・・・」
こんなことを色々言ってくる。

なんだかイラっとしてきてしまう自分を抑えるのに必死だった。

うざい男

正直言うと、僕は彼が大嫌いだ。
僕は当時、空冷ビートルというクラシックレトロな車に乗っていた。

彼には何度も買い替えをすすめられた。
彼を助手席に乗せたことなど無い。それどころか見た事すら無いのにだ。

「なぜ、あんな車を買うのか?」
「なぜ、あえて古い車を買うのがカッコいいと思ってしまっているか?」
「なぜ、ファッションに拘るやつがバカで救いようがないのか?」
の直球な持論を語られる。

そんな彼は、中古の軽自動車に乗っていた。
車は、「人を運ぶ道具なのに高い費用を払うのはバカだ!」というのが彼の持論だった。

彼は何にでもそういう姿勢だった。

ブランド時計をしてる人に対しては、陰で「時計は携帯で十分なのにバカだ」と言ったり
モンブランのボールペンを使っている人には、「100均と何が違うんだろう。どうせわからないくせに!」と言い放っていた。

彼が冗談として言っていないことは、明らかだった。
こういう冗談がうまい人もいるが彼は違ったのだ。

後日の打ち合わせ時

彼は急きょ会社を休んでしまったらしいので、ミーティングには出れないという報告があった。
正直、少しうれしかった。

そこで彼の同僚が
「彼はセクシーな女性がサービスをお店に、ほとんど給料を使いこんでる」と教えてくれた。
そして「彼は、昔は結構オシャレでROLEXのエクスプローラーを付けていた。売っちゃったらしいけどね~」「彼は会社に仲良くしている人もいない」ということなども教えてくれた。

彼がほかの人にどう思われていようが、あまり関係なかった。
僕はTVでよく観る芸能人にも嫌いな人はたくさんいるし僕の中では、彼がいい人では無かったからだ。

でも彼が風俗店にお金をつぎ込んでいる。
彼は昔はオシャレだったっていうので、すべて納得できた。

人は天秤を持っている

彼がほかのものを否定する理由それは、すべて競合

そしてこの場合は、財布の競合
人は少なからず自由になる金額は有限です。
どうゆう風に使うのが自分にとって有効的なのか、何を買えば損をしないのか?を人はお金の配分を無意識のうちに考えています。

食事のことを優先的に考えたり、コレクションのことを優先的に考えたりします。

もうおわかりですね?

彼は風俗が好きだった。
彼は自分のお小遣いをできるだけ、節約して風俗に行きたかったということです。

費用がかかることは自分の趣味である風俗と天秤をかけた。
ROLEXもきっと数回の風俗費用と天秤にかけた。
そして、車もきっと無意識的に天秤にかけ風俗のライバルにしたに違いない。

誰にでも財布の競合はある

僕はもうタバコは辞めてしまったのですが、コーヒーとタバコは良く合います。

でも、当時は安月給のため次の給料まで日にちがあるときは、コーヒーとタバコを天秤にかけどちらを買うか迷った経験があります。
もちろん当時は、タバコを選びましたが(笑)

きっと誰もが、何かを買うとき、選ぶとき何か違うジャンルの商品やサービスとくらべているわけです。

マクドナルドVSモスバーガー
マクドナルドVSスターバックス
マクドナルドVSタクシー

のように、どんなことでも個人が使うお金は、天秤に掛けられ財布の競合になりうるわけです。

あなたの商品・サービスは、何と財布の競合になっているでしょうか?

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