もったいないからやめられない?コンコルド効果とマーケティングの関係とは?

 
コンコルド効果とは?
もったいない
僕たち日本人はよくこの言葉を使いますね。

ですが、このもったいないという心理も使いどころを間違えると、大きな損失を生んでしまうんです。

今回は、「もったいない」が鍵となるコンコルド効果とマーケティングの関係を紹介します。

ちょっとした心理学のお話です。

コンコルド効果とは?

コンコルド効果とはなんなのでしょうか?

例えば、ギャンブルなどで「ここまで投資したのだから、もったいなくてやめられない」「もうすぐ当たるはず」とさらに投資を続けてしまうことがありますよね。

ギャンブルの経験がなくとも、ガチャガチャやカードダスなんかで、もう一回だけと考えお金を投入し続けた経験はないでしょうか?

コンコルド効果とは、損すると知りながら、投資がもったいないと思うがゆえに後に引けない状態を表します。

このコンコルド効果の名は、飛行機のコンコルドに由来しています。
コンコルドは定員が少なく燃費が悪いために、作っても採算が合いませんでした。

しかし当時、損をするとわかっていながら「ここまでやったのだからどんどん作らないともったいない」とコンコルド制作は続けられました。

結果的に日本円で4,000億円という開発費がかかってしまいました。
大赤字を被ってしまったんですね。

コンコルド効果の活用方法

この効果はマーケティングにも活かすことができます。
その代表例はスマホゲームです。

スマホゲームをしたことがありますか?
スマホゲームのほとんどは、基本プレイ無料で追加されるコンテンツが有料、という形を取っていますよね。

有料コンテンツをダウンロードしたユーザーは課金ユーザーと呼ばれますね。

この課金ユーザーになるプロセスに、コンコルド効果が関わってきます。

基本プレイ無料ということで、ユーザーは「費やした時間」という費用を払います。
この費用がもったいないと思い、回収しようと、彼らは課金を行います。

課金がさらに費用となるので、だんだんと撤退が難しくなるというわけです。

スマホゲームでコンコルド効果を仕掛けるには、ポイントがいくつかあります。

まず、無料であることが重要です。
登録も簡単にできると良いですね。

そして、課金が楽にでき、キャッシュポイントが多数ある必要もあります。

スマホゲームの他に、FXや情報商材でもコンコルド効果が働くことがあります。
どちらも当たりが出て、それまでの投資を回収するのが難しいビジネスです。

コンコルド効果に惑わされないために

コンコルドは消費者側だけでなく、マーケティングの経営を行う上でも重要となってきます。

では、コンコルド効果に惑わされないためにはどうしたら良いのでしょうか?

これまでの取り組みを白紙にする」という考え方をしてみましょう。
コンコルドの例に戻ってみますね。4000億円という投資を白紙にしてしまいましょう。

その上で、採算が合うかどうかを考えれば良いのです。

上記に書いたように採算は合いません。
でしたら、「採算が合わないから撤退する」という選択肢が最適なのです。

これ以上、損をすることはなくなるはずです。

まとめ

いかがでしたか?

コンコルド効果とマーケティングの関係の理解が深まりましたか?

仕掛ける側の心理と受ける側の心理がよくわかったと思います。

しかし、消費者も人間です。
仕掛けるにしても、程々にするようにしましょう。

コメントを残す




CAPTCHA