『いやいやする労働はかえって人を老衰に導くが、自己の生命の表現として自主的にする労働は、その生命を健康にする。』
と、歌人であり、作家である与謝野晶子は言いました。
う~ん深い言葉ですよね。
いやいやする労働はダメ、自己表現のために自主的にできる労働が体や気持ちを健康にしてくれるってことですね。
心理学者であるアブラハム・マズローも人間の欲求として自己表現というものを、5番目のステップだとしていました。
5番目というのは、人間の欲求の中でもかなりハードルが高い場所にあるということです。
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でも、この自己の生命の表現としての自主的にする労働っていうのは、どんなことなんでしょうか?
クリエイティブで芸術的な仕事をしている方ならそれが答えなんでしょう。
でも、あなたは思いあたるものがありますか?
僕は以前、あまり浮かばなかったんですよね・・・
僕たち経営者にとって、自己の生命の表現ってなんなんでしょうか?
労働として考えれば、仕事は楽しい仕事と楽しくない仕事がありますよね?
僕の場合だと事務的な雑用系の仕事は、大事とはいえ後回しになってしまいがちです。
でも、仲の良い取引先の人や、信頼できるお客さんと会ったりするのは楽しくてしょうがないですよね。
人間関係だったり、自分の好きな仕事内容だったりすると、楽しいですよね。
でもこれは、結局自己表現というよりは、社会的欲求や尊重欲求だと思います。
- 友達が欲しい
- 味方が欲しい
- 共通の言葉で話せる仲間が欲しい
- 人に認められたい
- 尊敬されたい
っていう社会的に認められたい、尊重・承認されたいっていう欲求なんですよね。
では、経営者でいう自己表現とは?
結局、創造することになりますよね。
何を創造するかと言うと、会社を創造することになりますよね。
会社を創造って難しいですが・・・例えば、経営理念。
経営理念って言葉でいうのは簡単だし、建前として当社はお客さまのためにどうのこうの・・・ってありますけど、実際何が一番の目的ですか?
たぶん、あなたが理想とする会社像があるはずです。
まとめ
経営理念や会社の理想像の近づけるための労働が、自己表現のための労働ってことになると思います。
また、これらを自分の会社で労働してくれているスタッフと共に実現できるようにすれば、スタッフ自身も自己表現として考えれるかもしれません。
そして自己表現のために働くようになると、心身ともに健康になり会社の成長もグンっと伸びるかもしれませんね。